Update 2022.2.1
真っ黒くて優しい「Coffee Base BnA」って?
日本で最もコーヒーの消費量が多い都道府県がどこかご存知ですか?
首都である東京都? それとも、有名なチェーン店の発祥地である愛知県でしょうか?
実はどちらも違うんです。なんとコーヒーの消費量No.1は京都府!
京都といえば、と連想されるお茶の消費量ランキングよりも高い順位を守っているんですよ。つまり、京都はコーヒーがアツい!
そこで私たちは今回、コーヒー豆の販売からコーヒーの提供、更にはエスプレッソのクリームを使ったデザートも提供している、「Coffee Base BnA」へ取材に伺いました。
京都市下京区のアートなホテル「BnA Alter Museum」の2階にある、「Coffee Base BnA」。看板を目印に正面の入り口から入り、すぐ右手の階段を上れば看板と同じマークが迎えてくれました。
こちらのお店は同じく京都市の四条烏丸にあるコーヒースタンド「COFFEE BASE KANONDO」の2号店。1号店とは違い、店内でコーヒーなどをいただけるのが特徴です。1号店と同じく店内は黒を基調に統一されており、インテリアのグリーンや木のテーブルが落ち着いた空間を演出していて、とても素敵でした。
店内にはWi-Fiや電源が完備されているため、美味しいコーヒーを楽しみながらのテレワークにも良いかもしれません。
「Coffee Base BnA」の店内が黒に統一されているのは、コーヒーが黒のイメージだからかなと思っていましたが、実はオーナーさんが好きな色だからとのこと。元々白だったマシンを黒く塗装し、おしぼりも黒いものを使うという徹底ぶり。当然、お店で提供されているメニューも、黒。新しいメニューを開発するときには“黒縛り”で考えているそうです。
しかし、ただ黒ければいいというわけではなく、“普通は黒でないものを黒くする“ことで、他のお店にはない「Coffee Base BnA」ならではのメニューにこだわっているんだそう。だからこそ、ただ黒いだけではない個性的なメニューが作られているんですね。
私たちが今回いただいたのは、人気メニューのBLACK Latte (iced)とBLACK MARITOZZO、そしてBLACK TERRINEです。
まずBLACK Latte。今回はアイスでいただいたのですが、運ばれてきたコーヒーはなんと真っ白! 不思議に思っていると、スタッフの方が私たちの目の前でグラスにエスプレッソを注いでくれました。黒いコーヒーが白いミルクに混ざり込んでいく様子はとても素敵なので、ぜひ実際に見ていただきたいです。味もすっきりと美味しくて、とても飲みやすかったですよ。
次にBLACK MARITOZZO。ブリオッシュはブラックカカオで、クリームはエスプレッソと竹炭によって、黒く仕上げられています。いちばん綺麗な状態で提供できるよう、注文を受けてからクリームを挟んでくれるのが特徴です。こちらのクリームは隠し味にレモンジャムが入っているのですが、実はこのレシピは偶然の発見だそう。ホテルの宿泊者向けに提供しているパニーニのジャムを合わせてみたところ、美味しかったので採用されたそうです。見た目から想像できるように甘さ控えめなので、コーヒーとの相性もばっちりです。
そしてBLACK TERRINE。こちらはコーヒーの黒さではなくゴマの黒さなので、甘いものが好きな人に特におすすめです。テリーヌの上には黒ゴマのアイスが乗っていて、どちらもゴマの風味がしっかりしていたのですが、ゴマが苦手な取材班のメンバーも美味しいと言って食べていましたよ。テリーヌを囲んでいるきな粉との相性もバッチリなので、ぜひ一緒に召し上がってみてください。
さて、ここからはコーヒーのお話です。紅茶のように飲めるコーヒーがあることはご存知ですか?コーヒーは苦いから苦手、でも砂糖は入れたくない。そんな方におすすめなのが、浅煎りのエチオピア。フルーティーな酸味を楽めることで、最近特に人気があるんだそう。コーヒーが苦手な方も、ここからコーヒー好きになることもあるそうです。
コーヒーの生豆をどのくらい煎ったかを“浅煎り”や“深煎り”と表わし、この焙煎具合によっても味は変わることはご存知の方も多いと思います。しかし、焙煎具合によってエイジングと呼ばれるコーヒー豆の熟成期間も変化することは、あまり知られていないのではないでしょうか。
エイジングの期間は豆の種類やお店によって変わるそうですが、「Coffee Base BnA」ではブレンドの場合、ドリップ、エスプレッソ共に約7日とのこと。また深煎りの豆はガスが多いため長め、反対に浅煎りの豆はガスが少ないため短めにエイジングの期間を取るそうです。
ですが、それだけこだわっても毎日同じエスプレッソを淹れるのは、とても難しいそうです。エスプレッソを淹れるためには豆を細かくする必要があるのですが、そうすると豆の外気に触れる面積が大きくなって影響されてしまい、更には湿度で膨らんでしまう。その日々の変化に合わせながら、バリスタさんが経験を頼りに好みの味に調整していくそうです。
コーヒーの向こう側へ。
店名やメニューからコーヒーへの深いこだわりを感じる「Coffee Base BnA」ですが、コンセプトは“コーヒーにこだわらないで、コーヒーを入り口にしていろいろなことをしていこう”なんだそう。
その言葉通り「Coffee Base BnA」はコーヒー以外にも、抹茶やレモネードを使用したメニューを提供したり、イベントに参加してモクテルなどを提供するなど、多彩な取り組みをしています。この看板を見かけた際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
紹介したところ
Coffee Base BnA
- 京都市下京区天満町267-1 Bna Alter Musium 2F
- TEL 075-748-1392
Instagram / coffeebase.bna
※ブログの内容は公開当時の情報です。