お腹も気分も満足度120%!!
「KAMOGAWA BAKERY 京都本店」

ラーメン店からベーカリー店へ方向転換されたきっかけ

コロナ禍によってラーメン店のお客様が激減し、経営の方向性を変更せざるを得なくなったのがそもそものきっかけ。もともとラーメン店の客層は外国からのお客様がメインだったため、日本人向けの商品へと業態転換することになったそうです。

社長や加藤さんを含め、新業態の方向性を決める会議を行った際、社長はクロワッサンを提案されたとのこと。しかし、加藤さんを含めメンバーの中には、「ラーメン店では外国人のベジタリアンやヴィーガン、ムスリムの方向けのメニューを展開していたため、バターをふんだんに使用するクロワッサンとは結び付かない」と感じたそうです。売れる商品を販売するのではなく、自分たちができることを形にして提供するという考えから、会議の結果、ベーカリーに決定されたとのことです。

しかし、ヴィーガンやハラールと言っても日本ではまだこの言葉自体の認知度も低く、全面的に打ち出してもなかなか理解してもらいにくいのが実情。ラーメン店だった時にもそういった経験があったため、今回の「KAMOGAWA BAKERY」では、将来的に受け入れてもらうために、小さなできることを謙虚な気持ちで一歩一歩行っていきたい。そういった想いがコンセプトの「ちょっとやさしくてちょっとあたらしいスタート」に込められているそうです。

食感の秘密とおいしい食べ方、サービスいろいろ

「KAMOGAWA BAKERY」のベーグルの魅力の一つは、「もちもちでしっとり」とした独特の食感です。

この食感の秘密の一つは原料です。北海道産小麦の「ゆめちから」を使用。もちもちに繋がる「粘り」を出すアミロペクチンを多く含みます。

もう一つは、製法。本来、ベーグルの作り方は、形成した生地を茹でた後に焼きますが、「KAMOGAWA BAKERY」のベーグルでは、“茹でる”のではなく“蒸す”ことで水分を逃がさずこの食感を生み出しています。

ちなみに、加藤さん曰く、ベーグルの「プレーン」の中に自分の好きな具材を挟んでカスタマイズして食べるのもおすすめとのこと。なので、さっそく試してみました♪　クリームチーズ、きんぴら、角煮・・・自由なアレンジでいろいろ味を楽しめました。

また、冷凍保存できるので多めに購入しても大丈夫です。食べる時は自然解凍して、柔らかくなったら水で濡らし電子レンジ（500w）で30秒加熱。その後、3〜5分トーストしたら、外は「カリッ！」と、中は「もっちり♪」のできたてに近い状態で食べることができました！

京都本店は２階にイートインスペースがあり、大きな窓から見晴らしの良い景色が楽しめ、ゆったりと過ごすことができます。ドリンクメニューも豊富で、加藤さん曰く、「お店でも食べてほしい！」とのこと。中には毎日来店して、イートインで召し上がっていかれるお客様もいるそうです(・・・私もそんな日常を送ってみたい！)。

また、ロスパンを使用したベーグル食べ放題があるのも魅力的です。年始には福袋を販売しており、今年はベーグルやブレンドコーヒー、オリジナルドレッシングが内容に盛り込まれていました。

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できること、やりたいこと

「KAMOGAWA BAKERY」では約80％がプラントベースで作られており、バターやミルク、卵などを使用せず、豆乳クリーム、大豆ミートといった植物由来を使用しています。そのため、家畜動物が環境に与える影響を軽減できる上、乳・卵アレルギーをお持ちの方やベジタリアン・ヴィーガンの方でも、安心して召し上がっていただけます。また、プラスチックゴミの削減のため紙製品を使用するなど、SDGsも意識しています。

ほかにも、食事支援を必要としている子どもたちと親御さんのため、そして飲食店や卸売業者、生産者のフードロスを減少させるため、訪れるお客の寄付金を活用した持続可能なこども食堂「カモガワベーカリーこども未来カフェ」の開催や、手作りベーグル体験イベントを行うなど、社長自らが企画・開催し、参加もなさっているとのこと。未来ある子どもに食を通して支援をしたいという想いを、さまざまなアクションとして実行されています。

この「KAMOGAWA BAKERY」では、従業員の方の前向きな考え方を感じました。

コロナ禍によって今までとは違うことにチャレンジしていく中で、様々な不安を持つ方がおられると思いますが、KAMOGAWA BAKERYではそんな不安を感じさせないような、ポジティブになれる魅力的な場所です。