Update 2022.3.15
アートを五感で愉しむ
「sui東山」
京都といえば神社やお寺といった和のイメージがありますが、美術館や博物館などアートを楽しめるスポットもたくさんあることをご存じでしょうか。そんな京都でアートをコンセプトにしたカフェ「art branding café sui東山」を取材しました。
白川のせせらぎが流れ、風情漂う東山にあるart branding café sui東山。地下鉄東山駅から、すぐ目の前にあります。手書きの看板を目印に門をくぐると、青いイルミネーションで飾られた細長い路地が奥の京町家へと吸い込まれるように続いています。店内はヨーロッパから取り寄せたアンティークの家具やシャンデリア、ステンドグラスが取り入れられており、和と洋が融合した素敵な空間が広がっています。
sui東山では、シーズンごとに一人の芸術家を取り上げ、その作品を料理によって表現しています。
2021年の春にオープンしてから、モネに始まり、ゴッホ、ミュシャの作品を取り上げており、今年の春からはルノワールにスポットを当てたメニューになるとのこと。今回私たちがいただいたのは、ルノワールの作品をモチーフにしたアフタヌーンティー。一段ずつ、それぞれに一つのルノワールの絵がモチーフとなっています。
上の段は、右下の絵。人との関わりを大切にしたルノワールならではの風景画『草原の坂道』がモチーフ。真ん中の段は、右上の絵。当時大人気だった『フェルナンドサーカスの曲芸師たち』をモチーフに、sui東山でも人気のスコーンとパウンドケーキが置かれています。下の段は、左上の絵。生きる喜びを表現したルノワールの思いが詰まった作品の『舟遊びをする人々の昼食』がモチーフ。サンドイッチではなくアツアツのキッシュやバゲットなどさまざまな料理で、華やかさや賑やかさを表現しています。料理はすべて手作りで、旬の食材を使うなど一つひとつこだわって作られています。
ドリンクはアフタヌーンティー限定のフレーバーティーが二種類あり、こちらもルノワールの作品をイメージしたものとなっています。他にもさまざまな種類の紅茶やコーヒー、ジュースがフリードリンクとなっており、たくさんの種類のドリンクを楽しむことができます。
内装もシーズンごとで芸術家に合わせて変えているとのこと。現在はミュシャをモチーフに美しく装飾されています。フラワーアーティストみやび美歩さんによって作られた、ミュシャやフェルメールの作品をモチーフにしたフラワーアートも飾られており、店内を華やかに彩っています。また店内では、芸術家のイメージや作品に合わせた音楽が流れており、まさに五感でアートを楽しむことができます。
アートが好きな方はもちろん、詳しくない方もアートに触れながら優雅な時間を過ごせます。シーズンによって内装やメニューが変わるので何度も足を運びたくなるカフェです。京都の地でいつもとは違うひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
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