Update 2022.2.22

癒しの京町屋でいただく京のおばんざい
「薬膳カフェぼちぼち」

京輔・えま(京都栄養医療専門学校栄養士科)さん

京都市バス「上七軒」から徒歩5分、閑静な住宅街にある京町屋をリフォームして建てられた薬膳カフェ。

綺麗に整えられた小路を抜けると、そこには癒しの空間が待っていました。

純和風な店内を想像して入口を開けると、そこにはまるでペンションのリビングのような空間が広がっていました。

レトロな調度品やステンドグラス、フラワーアレンジメントなどが柔らかな光に包まれ、まるで知り合いのご自宅にお邪魔しているかのような落ち着いた空間。初めて訪れた方でも、そのやさしい雰囲気に思わず長居したくなること間違いなしです。

この魅力的なカフェの開店までには、いくつものドラマと出会いがあったそうです。

実は店主の米村さん、以前は国民健康保険の事務のお仕事をされていたのですが、人生の転機は在職中に人間ドックで見つかったがん。病気と向き合い治療を続けながら、無事定年まで勤め続けられたそうですが、その頃に栄養指導を受けた管理栄養士の方からのお話で栄養学に興味を持ったそう。そして、なんと定年退職日の翌日に栄養士の専門学校に入学されたそうです。

がんをハンデとは捉えず、「新しいことに挑戦するチャンスだ」と仰っていた米村さん。がんの経験も含めて前向きに考えるその姿に、「人生いつからでもチャレンジできるんだな!」とこちらも勇気をもらえました。

今回は、亀岡の専属農家から仕入れる無農薬ミネラル栽培の野菜をふんだんに使用した薬膳ランチ(前日までに要予約)をいただきました。

「旬の野菜を旬にいただく」という薬膳の考えに基づいて作られたお料理は、家庭的でほっとする味わい。恥ずかしながら、薬膳といえば木の根っこなどを使った独特の香りのするものだというイメージがあったので、自身の薬膳に対する先入観が払拭されました。様々な野菜の味が楽しめる米村さんの美味しいおばんざいに、心身が整ったような気がしました。

また、お料理だけではなく、季節や体調に合わせた店主オリジナルの薬膳茶の提供もあります。今回は、紫蘇葉・柿の葉・乾姜・リコリス(甘草)・陳皮の入った『季節の薬膳茶(冬)』をいただきました。

最初は紫蘇の爽やかな香りが広がり、しばらく飲み進めると、リコリスの甘~い味わいが口を優しく満たしてくれます。自身で選んだおちょこに薬膳茶を注ぎつつ、一口ずつ飲む毎の味の変化を楽しめました。

米村さん曰く、このカフェでは来られた方にゆっくりしてもらいたい、いろんな人が集える空間にしたいとのこと。フラワーアレンジメントやピラティス、薬膳茶のブランド体験などのワークショップを毎月開催されているそうです。

皆さんも、たまには落ち着いて“ぼちぼち”のんびりとしていきませんか?

紹介したところ

薬膳カフェぼちぼち

京輔・えま(京都栄養医療専門学校栄養士科)さん

※ブログの内容は公開当時の情報です。