Update 2022.3.17

京都を味わうベトナム風バゲットサンド
「120gバインミー京都」

Rucha(京都製菓製パン技術専門学校)・chii(京都調理師専門学校)さん

みなさんは「バインミー」をご存じですか? バインミーとは、ベトナムがフランス統治下の19世紀後半に欧州とアジアの食文化が融合して誕生したベトナム風サンドウィッチのこと。フランスパンにハムやレバーペースト、野菜や香草などを挟み、ヌクマム(魚醤)やスパイシーなソースなどで味付けされた、エスニックなテイストのバゲットサンドです。今回、京都市左京区にある人気のバインミー専門店「120gバインミー京都」に取材に伺いました。

京阪「神宮丸太町駅」から徒歩4分の川沿いの静かな住宅街にある店舗は、ちょっとレトロでかわいらしい外観。道行く人もついつい「何のお店だろう?」と足を止めてしまう、そんな独特ののんびりとした空気が漂うお店です。

オープンは昨年の2月。店主の浦さんは旅が大好きで、海外をあちこち旅する中でアジアの安くておいしいストリートフードにはまり、ベトナムでバインミーに出会ったのがきっかけでこのお店を始められたそうです。

20gバインミーにはこだわりがたくさんあるそう。その中でも特にこだわりのポイントをお聞きしました!

●こだわり その1「京都大原の有機野菜」

有機JAS認証を受けている京都大原の「つくだ農園」さんから仕入れた旬の野菜を使用。味も栄養も抜群です。サンドする具材に漬物を使うのも、こちらならではの特徴。漬物京都の老舗漬物屋「富屋」の季節の乳酸発酵漬物を使用した、京風バインミーは他にはない美味しさです。

●こだわり その2こだわりのフランスパン」

バインミーといえば欠かすことができないのが、フランスパン。パン屋さんと共同開発をした、軽くて歯切れのよいオリジナルのフランスパンは、皮目がサクサク、中はふんわりモチモチ! この食感にこだわり、開店の数日前までパン屋さんと一緒に試行錯誤を繰り返したそうです。ちなみに、店名にある「120g」は、焼く前のパンの重さのこと。このボリュームも、こだわりのひとつです。

●こだわり その3「世界から選りすぐった様々なスパイス」

平均2~3種類のスパイスを、使う具材に合わせて使用。美味しさはもちろん、品質・安全性にもこだわって香辛料や香草をチョイスしています。普段は味わう機会のない珍しいスパイスも使っているそうですよ。パンと野菜の美味しさにアクセントをきかせてくれるスパイスは、バインミーの名脇役ですね。

●こだわり その4「自然豊かな店内外の雰囲気」

店内にはたくさんの観葉植物が置いてあり、リラックスしたナチュラルなムードの中でバインミーを楽しむことができます。お店から鴨川までは、わずか徒歩二分。春先なら桜並木の下で、お花見がてらバインミーを楽しめます。

今回は、120gバインミーの定番商品「有機野菜と手作りハムのクラシックバインミー」と、店主さんのおすすめは「乳酸発酵すぐきバインミー」にトライ!

クラシックバインミーは野菜のシャキシャキ感と、ポークハムのギュッと濃縮された旨味と食感がたまりません。スパイスが効いていてちょっぴりピリ辛ですが、オーダー時に好みを聞いてもらえるので、辛さが苦手な方は控えめにしてもらうこともできます。テーブルにはいろいろな調味料も置いてあり、途中で味変を楽しめるのもGOOD! 乳酸発酵すぐきバインミーも発酵京漬物の絶妙な酸味と旨味が、バインミーならではのスパイス感と見事にマッチ。フランスパンには硬いイメージがありますが、こだわりのフランスパンは歯切れとくちどけの良さが絶妙で、サンドされた具材との一体感が楽しめました。

ひとつのバインミーにはおよそ8種類以上の野菜が使われていますが、これは本場ベトナムのバインミーよりも種類が豊富なんだとか。バインミーのほかにも、有機野菜を使ったポタージュやオーガニック系のドリンクもいろいろ。サイドメニューにも、独自のこだわりが感じられました。

バインミー未体験の方も、バインミー好きの方も、ぜひ一度「120gバインミー京都」の、心にも身体にも優しいバインミーを召し上がってみてくださいね。

紹介したところ

120gバインミー京都

  • 京都府京都市左京区聖護院東寺領町6-2
  • 075-708-8085

Rucha(京都製菓製パン技術専門学校)・chii(京都調理師専門学校)さん

※ブログの内容は公開当時の情報です。