Update 2022.2.14

北野天満宮前で340年以上の歴史を誇る北野名物栗餅
「粟餅所 澤屋」

くーちゃん・シロ・サン(京都栄養医療専門学校)さん

「学問の神様」として有名な菅原道真公が祀られている、京都市上京区の北野天満宮。全国の天満宮・天神社の総本社として多くの人が参拝に訪れています。その斜め向かいに、京都を代表する老舗の和菓子店があるのをご存知でしょうか。創業から340年以上も人々に愛され続けている、その理由は一体どんなところにあるのでしょうか。

北野天満宮を訪れる観光客はもちろん、地元の人からも愛され続けている「粟餅所 澤屋」。開店から客足が途切れることはなく、早ければ3時半頃に売り切れることも少なくないそうです。

創業はなんと江戸時代・天和2年(1682)、今から340年も前のこと。当時は砂糖が貴重な調味料だったため、塩きな粉と塩あんこだったかもしれないそうです。砂糖が普及し始めてから試行錯誤を何度も繰り返し、今の粟餅に仕上がったのが、江戸末期~明治の頃でした。

「作り置きをしないというのが、その昔から受け継がれているこのお店のこだわり」と話す現店主13代目の森藤哲良さん。お客さんに「出来立てを味わっていただきたい」という強い思いが伝わってきました。

注文を受けてから作る粟餅は、ほんのり温かくとっても柔らか。甘さ控えめで素朴な味のこしあんと、風味の良いきな粉、そしてプチプチとした口当たりが残る粟餅の相性が抜群! 甘いものが苦手な方でも、パクパク食べることができます。こしあんときな粉を別々で食べても美味しいんですが、取材班としては、こしあんにきな粉をまぶしながら食べるのがおススメ!

現在の店舗は昭和初期に建てられたもので、年季の入った風合いが風情とぬくもりを感じさせます。笑顔いっぱいの元気な挨拶で迎えてくださるので居心地も良く、ちょっと一息入れるには最高です。2023年ごろには改装を予定しているとのことなので、現在の店舗の建物を見てみたい方は今のうちに足を運んでみてくださいね。

紹介したところ

粟餅所 澤屋

  • 京都府京都市上京区紙屋川町838-7
  • 075-461-4517
  • 営業時間9:00〜17:00頃(売り切れ次第終了)

くーちゃん・シロ・サン(京都栄養医療専門学校)さん

※ブログの内容は公開当時の情報です。